2014年5月13日火曜日

リレー日記No.022

こんにちは。今期主将の阿多です。
今年度、このブログを香取に引き継ぎ、その香取からリレー日記のトップバッターを指名されました。

今のチームが今年の2月25日からスタートしましたから早いもので2ヶ月半が経過しました。ここまで基本的なスキルの定着と持久力の強化を中心に練習のメニューを考えてきました。
しかし昨日の試合でもまだまだできていない事が多いと感じました。特にテーマにしてきたブレイクダウンの集散とユニットに関してはまだまだです。
試合のレフリーの方にもブレイクダウンでスイープができておらず、本来スイープしなくてはいけない選手がラックに張り付いているというご指摘をいただきました。
今後も継続してブレイクダウンに関しては練習していきたいと思います。
FWはスクラムも課題ですね。練習しましょう。

さて。基本スキルに関する話をします。

強いチームほどここの基本スキルのレベルが高いと僕は思っています。持論でもあり、一般論とも言えるでしょう。
世界最強と言われるニュージーランド代表のプレーを見ていると、そのプレーの丁寧さに目が奪われます。ボールは両手で扱い、ヒットしては足をかく。ダウンボールは両手でへその前。サポートのプレーヤーはボールキャリアに手が届きそうなところに必ず2人。派手で目を見張るプレーも生まれますが、そんな愚直なプレーの一つ一つに僕は感動します。それらのプレーは中学生や高校生が最初に習う基本スキルと何も変わりません。彼らは淡々と正確に基本スキルのルーティーンを繰り返しているからこそ世界最強なのです。

基本スキルに関する僕の体験を一つ。
僕は高校生3年生の時にオーストラリアで2週間オーストラリア人コーチから指導を受ける機会に恵まれました。そのときにコーチが言っていた言葉が非常に印象に残っています。
「オーストラリアでは練習の内容は小学生からワラビーズまでほとんど同じ。違うのは精度だけだ。」
当時の僕は非常にラグビーに悩んでいる時期で(この時期、というよりは3年間悩みっぱなしでしたが)、この言葉ですっきりしました。上手い選手は難しいプレーをしているから上手いのではなく、基本に忠実だから上手いのだと気がづきました。この経験は僕のラグビーを大きく変えたと思っています。このことに気づいたのが3年の夏であったことが今でも残念です。

余談ですが、この時のホームステイ先に8歳になったばかりの男の子がいました。ラグビーが大好きで、彼の両親はニュージーランド出身でしたから将来はオールブラックスでプレーするのだと言っていました。
普段はニコニコとしていてかわいいのですが一度楕円球を握ると違います。キリッとして急に3歳くらい大人になったような、そんなオーラを発しながら僕たちに全力で挑んできます。
「ラグビーはブラッドスポーツである」という意見(僕の記憶が正しければ昔のオールブラックスのSOの言葉だったと思います)に頷きました。彼の中に流れるラグビーの血を見たような気がしました。
別れの日におずおずと僕のジャージが欲しいと申し出でくれまして、僕がそのとき着ていた高校のジャージをあげました。その短パンまで隠れるようなブカブカのジャージを着て友達の方(もちろんタッチフットをしています)に誇らしげにすっ飛んでいったのを見てうれしかったのを記憶しています。そろそろあのジャージもサイズが合う頃でしょうか。

基本スキルの練習に限って単調で退屈なものです。しかし、そんな基本スキルの練習は「しつこく」やらなくては体に定着しません。
出身高校によってこれは若干違いますが、大学では一つの基準に統一しなくてはいけません。これには時間がかかると思いますが、選手には是非真摯に向き合って欲しいと思います。

さて、これから僕の趣味の話を存分にしようと思っていましたがラグビーの話が長くなりました。
今回はこれくらいにしておきます。

それでは。

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